なぜパーマがかかりすぎてしまうのか?主な原因を解説
まず「なぜかかりすぎが起きるのか」を理解しておくことが、適切な対処につながります。パーマのかかり具合は、髪質・薬剤の強さ・放置時間・ロッドの太さなど複数の要素が複雑に絡み合って決まります。
- 薬剤が強すぎた・放置時間が長すぎた:パーマ液(1液)が髪のタンパク質結合を切断する時間が長くなるほど、ウェーブが強く出ます。細毛・軟毛・ダメージ毛は薬剤が浸透しやすいため、標準的な条件でもかかりすぎることがあります。
- ロッド径が細すぎた:ロッドが細いほどカールの直径が小さくなり、ぐるぐるとしたタイトなカールになります。「ゆるふわ」を希望していてもロッド選びが合っていないとかかりすぎに感じる場合があります。
- 髪のダメージ:カラーや過去のパーマで傷んだ髪は内部構造が脆くなっており、薬剤に対して過敏に反応します。その結果、想定より強くかかってしまうことがあります。
- 仕上がり確認のタイミング:パーマ直後はウェーブが最も強く出ます。48時間ほどで落ち着くこともあるため、施術翌日以降に判断するのが望ましいとされています。
かかりすぎの原因が何かによって、対処法の選択肢も変わってきます。まずは以下のセクションで自分でできるケアを確認してみてください。
自分でできる応急処置|パーマを緩めるための4つのケア
美容室へ行くまでの間、または軽度のかかりすぎであれば、自宅でのケアによってウェーブを和らげられる可能性があります。ただし、いずれも「完全に元通りにする」効果は期待しにくく、あくまで応急処置と捉えてください。
① シャンプーを毎日行い、しっかりすすぐ
パーマ施術後48時間を過ぎてからになりますが、毎日シャンプーをすることで緩やかにウェーブが落ちやすくなります。お湯の温度を38〜40℃程度にして頭皮をマッサージするように洗い、十分にすすぐことがポイントです。熱いお湯は髪のタンパク質を傷めるため避けましょう。
② 洗い流さないトリートメントで保湿を徹底する
髪に水分・油分を補給することで、キューティクル(髪の外側を覆うウロコ状の層)が整い、パサつきやゴワつきが軽減されます。洗い流さないトリートメントをドライヤー前に馴染ませる習慣をつけると、見た目のまとまりが改善しやすくなります。
③ ブラッシングとドライヤーでウェーブを伸ばす
完全に乾いた状態でブラシを使いながらドライヤーの温風を当てると、物理的にウェーブを引き伸ばすことができます。ただし高温を長時間当て続けると熱ダメージが加わるため、一箇所に集中させず、20〜30cmほど離して使用してください。
④ ヘアアイロン(ストレートアイロン)を使う
180℃以下の温度設定で、根元から毛先に向かって一方向にゆっくりとアイロンを通すと、カールを一時的に伸ばせます。毎日繰り返すことでウェーブが徐々に馴染む場合がありますが、熱ダメージの蓄積には注意が必要です。熱保護スプレー(ヒートプロテクタント)の使用を推奨します。
自分でパーマを「化学的に」落とそうとする行為のリスク
インターネット上では「市販のストレートパーマ剤でパーマが落とせる」という情報が見受けられます。しかし、これには重大なリスクが伴います。
市販のストレートパーマ剤や縮毛矯正剤は、美容室で使用される薬剤とは成分バランスが大きく異なり、素人が扱うと髪へのダメージが著しく増大する可能性があります。最悪の場合、チリチリになって元に戻せないほどのダメージ(いわゆる「ビビリ毛」)を招く恐れがあります。
特にカラーやブリーチをしている方、もともとダメージが蓄積している方は、自己施術による化学処理は極力避けることを強くお勧めします。かかりすぎが深刻な場合は、次のセクションで紹介する美容室でのお直しを検討してください。
美容室でできるお直し施術の種類と選び方
かかりすぎたパーマをプロに修正してもらう方法は主に3つあります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、担当美容師と相談するとスムーズです。
| 施術名 | 特徴 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| パーマ落とし(還元処理) | パーマ液の1液と同様の薬剤を使い、ウェーブの結合を緩める | 全体的に強くかかりすぎている場合 | ダメージが加わるため、毛髪診断が必要 |
| ストレートパーマ | 1液でウェーブを緩め、2液でストレートに固定する | ナチュラルなストレートにしたい場合 | 完全なストレートにはならないこともある |
| 縮毛矯正 | アイロン熱と薬剤を組み合わせて完全にストレートに固定 | しっかりストレートにしたい、くせ毛も気になる場合 | 最もダメージが大きい。施術後の制限が多い |
なお、パーマをかけてから最低でも1〜2週間は期間を空けることが推奨されています。施術直後は髪が不安定な状態(結合が完全に安定していない)のため、すぐに再処理すると断毛・切れ毛のリスクが高まります。
美容室での「お直し」を依頼するときの伝え方・頼み方
美容師に正確に状況を伝えることが、適切なお直しの第一歩です。以下のポイントを事前にまとめておくと、カウンセリングがスムーズに進みます。
- いつパーマをかけたか:施術日、または何日前かを伝えましょう。期間によって薬剤の選択が変わります。
- どのくらい強くかかっているか:「クルクルになってしまった」「ボリュームが出すぎている」など、具体的な状態を言葉で説明するか、参考写真を見せると伝わりやすいです。
- 理想の仕上がりイメージ:「完全にストレートにしたい」「今より少し緩めにしてほしい」「ゆるふわのウェーブにしたい」など、ゴールを共有しましょう。
- これまでのカラー・パーマ履歴:直近のカラー時期、ブリーチの有無、過去のパーマ回数などは薬剤選定に直結します。
- アレルギーや頭皮トラブルの有無:かゆみ・かぶれが出たことがある場合は必ず申告してください。
「お直し」は施術したサロンに依頼するのが最もスムーズですが、別のサロンへ行く場合も遠慮なく状況を話してください。最終的には担当の美容師に相談し、あなたの髪の状態を見てもらった上で最善の方法を選んでもらうことが大切です。
かかりすぎたパーマを繰り返さないための予防策
修正できたとしても、同じ失敗を繰り返さないことが重要です。次回パーマをかける際に意識したいポイントをまとめました。
事前カウンセリングで「ゆるめ」を明確に伝える
「少しウェーブが出ればいい」「ふわっとしたい」など、希望の強度を明確にしましょう。「お任せ」は避け、参考写真を複数枚用意するのが効果的です。美容師が提示するロッドの太さや薬剤の種類について疑問があれば積極的に質問してください。
髪のダメージを事前に伝える
カラー・ブリーチ・過去のパーマ回数・自宅でのヘアアイロン頻度などは、薬剤の浸透速度に大きく影響します。正直に伝えることでリスクを最小限に抑えられます。
テストカールを提案してもらう
一部の美容室では、全頭に薬剤を塗布する前に数本だけロッドに巻いてかかり具合を確認する「テストカール」を行います。初めて利用するサロンや、ダメージが気になる場合は事前に相談してみましょう。
施術後のホームケアを怠らない
パーマ後の髪はキューティクルが開きやすく、水分が蒸発しやすい状態です。保湿力の高いシャンプー・トリートメントを使い、ドライヤーで完全に乾かしてから就寝する習慣をつけるとウェーブが長持ちしやすくなります。